どんな地盤にお困りですか? 地盤改良工事の目的と種類

今や建築に欠かせない地盤改良工事

住宅や店舗などの建物を建てる前の測量・地盤調査で軟弱地盤であることが判明した場合、地盤改良が必要です。何も手を加えずに建物を建てて、数年後に不同沈下(不等沈下)で入居者が被害やトラブルに見舞われてからでは遅いのです。建物が完成してからではなかなか手を加えることはできません。地盤が建物そのものの耐久性に大きく影響することを認識し、測量・地盤調査後には必要に応じて地盤改良工事を行いましょう。

不同沈下が引き起こす異変

部位 発生する主な不具合の事象 説明
基礎 ひび割れ 地盤が沈下し、それにつれて基礎も沈下しひび割れが発生
ベランダ ひび割れ、傾斜 ベランダ部分の沈下のほか、建物の全面沈下によるベランダの相対的な傾斜が発生
犬走り ひび割れ、傾斜 犬走り部分の沈下ばかりでなく、建物の沈下による犬走りの異常が発生
外周壁+柱 ずれ、ひび割れ 基礎の沈下により土台に異常変形が起こり、壁にひび割れが生じ、柱のずれが発生
内部床 傾斜、異常振動 独立基礎の沈下を始め、床束のはずれ、くされの場合もある
浴室床 傾斜、四周部分の割れ、排水異常 浴室床スラブ全体が沈下
玄関床 四周部分の割れ 玄関土間が全体に沈下
床下部分 雨水の浸入 建物全体の平均した沈下で床下換気口が下がる
屋根 瓦のずれ 建物の部分的なずれにより瓦がずれる
屋根 雨漏り 瓦のずれに終わらず、下葺きも破損し雨漏り発生
建具 開閉異常 軸組材のずれ
下水 汚水のあふれ、悪臭 宅地内の地盤のずれ

不同沈下は建物にさまざまな異常・被害をもたらします。沈下を防ぐには、地盤改良工事が必要不可欠です。

いろいろな工法

地盤改良には、土壌を汚染しない安全性、地価評価を下げない経済性に優れ、その他さまざまな条件をクリアした工法があります。

  S・P工法 柱状改良工法 表層改良工法 鋼管杭工法
工法 S・P工法 柱状改良工法 表層改良工法 鋼管杭工法
材料 EPS
(発泡スチロール)
セメント系固化材 セメント系固化材 鋼管杭
方法 EPSを敷設する 固化材と土を混ぜる 固化材と土を混ぜる 鋼管杭を打つ
比較 従来の工法では難しかった改良が可能 腐植土があると施工不可 沈下抑制不可 支持層が深いとコストが高くなる

従来工法では困難だった地盤の改良工事事例

軟弱地盤の場合
地中に障害物がある場合
狭小地の場合
土地の短期使用のため
原状回復が必要な場合